352 骨折の治療と偽関節

骨折の重要な症状は圧痛部位です。以前に手術をした方の中には手術前には、歩いたり、道路工事をしていた人がいました。関節が曲がる・歩ける・腫れていないなどで骨折が無いと言えません。そして治療は手術か保存的治療(固定ギプスやシーネ)となります。保存的治療で周辺組織のダメージが少なければ固定だけで痛みはすぐに少なくなります。その為、運動好き学生さんの中には「大したことがなかった」と思って、入浴の度に固定を外したり、外したままにする人がいます。非常に危険です。固定が不十分だと治癒が遅れるだけでなく、骨が曲がってついたり、偽関節という骨折が治癒しない状態になります。ひどく曲がった時、早ければ麻酔をしてもう一度骨折させ再固定、もしくは、そのまま骨を固め、困れば手術を検討する事になります。偽関節になると手術が必要です。自己判断で固定を外さず、固定が緩んだ時はすぐに病院に行きましょう。特に最初の1〜2週間は重要です。また、骨折は2段階の治療が必要です。第1段は骨折を治す事、第2段は失った筋力・柔軟性や関節の動きを回復する事です(リハビリ)。第2段階は、子供の軽症骨折では必要無いか短いです。重症骨折や高齢者骨折は長期間(数週〜数ヶ月)必要です。第1段階は十分な固定・安静。第2段階は動かす事が重要です。第2段階の時にも痛みやむくみが出る為「治っていない」と思い込んでリハビリをしない人がいます。リハビリが遅れる程痛みやむくみは取れにくいので医者を信頼して頑張ってリハビリしましょう。