11 皮膚縫合

指や手、頭にけがをされて縫合をした後に必ず「何針 縫ったのでしょうか?」と聞かれます。
この質問は非常に答えにくいのです。
何針縫うかはその傷を細かく縫えば多くなり、荒く縫えば少なくなります。
しかもその細かさは縫合部位医師によりかなり違うのです。
顔面の傷など部位によってはたかだか3cmの傷を15針以上で縫っていました。
感染するかもしれない傷をわざと荒く縫う事もあります。
医師同士では、傷の長さ、深さ、部位、性状を伝え、針数は聞きません。
長さを直接聞くのです。
また、抜糸は決して強い痛みはありませんので安心して下さい。
糸を切る時に引っ張るために少しだけ痛みます。
さて、溶ける縫合糸(吸収糸)は体に吸収される故に、体の炎症反応が起きやすくなります。
強い炎症反応のあると、凸凹のひどい瘢痕になりかねません。
皮膚の縫合に使用するナイロン糸は吸収糸より傷の跡が残りにくい事になります。
吸収糸が最も良い糸のように書いている新聞記事を見かけましたがとんでもありません。
もし、顔の傷で表皮縫合に吸収糸を使い炎症が生じた時にはかなり目立つ傷跡になります。
縫合糸は適材適所。使い分けるべきです。吸収糸が最もいい糸とは限りません。