13 足底の黒子(ほくろ)、手掌の黒子、左肩の痛み
黒人の方の手のひらや足の裏を見ると皮膚のメラニン色素が少ないので白くなっています。
そもそもほくろはメラニン色素を非常に多く含む組織です。
メラニン色素が少ない所にほくろが出現したら注意が必要です。
他の部位のほくろよりも細胞の異常の度合いが大きいと考えられます。
長年、紫外線など外界の刺激を受けても大丈夫でしょうか?
分かりません。
足の裏や手の掌にほくろがある方は、早めに一度は医師に診てもらいましょう。
もし、切除を勧められるのであれば、切除された方がいいとおもいます。
もし、癌化したら、悪性黒色腫が多いです。この癌は相当な悪です。
放射線治療・抗がん剤の治療もほとんど効かないと聞いています。
もし癌化しないお早い内に外科的に切除するれば単に「ほくろ」で終了です。
もし、癌化した場合、かなり大きな範囲を切らないといけません。
場合によっては 下肢切断切断の必要性が生じます。
従って、手のひらや足の裏にホクロがある方は、医師の診察を受け、
勧められたら、早いうちに手術で切除する事をお勧めします。
さて、整形外科と言えども、いろいろな患者さんを診察します。
ある日、テニス肘で治療中の方が左肩から肘の痛みを訴えて来られました。
肩そのものを動かしても疼痛があまりなく、安静時痛があるなど、通常と症状が異なりました。
心筋梗塞を疑い、「明日から旅行に行く」と渋る方を無理やり心電図検査を行いました。
明らかな心筋梗塞を疑う所見です。それでも本人は循環器内科の受診をいやがりましたが、
すぐに無理受診させました。すぐに循環器内科の先生より連絡があり、「発症直後なので
まだ間に合うからXXXX病院で緊急手術をする」と言われました。
その方は、その後順調に状態が安定して、退院されました。
もちろん旅行はキャンセルされ、今は順調です。
このように肩痛の中にも重病が隠れています。肩痛ぐらいと思わないようにしてください。
(私が診察した方々のお話です。)