427 検査ってどんな頻度で必要か?
①検査は100%ではない
②検査は未来の予想値ではない
③検査の「しばらく」大丈夫は、検査によって変わる。
④そのため、検査頻度が変わる
⑤内科の検査で「全ての検査」は全てではない。
⑥他科の「特に異常がない」のは、全ての科で異常が無いとは言えない
まず言いたいのが
①血液検査やレントゲン検査、MRI検査、PCR検査を含めて100%完璧の検査は無い事です。
そのため、信頼度をあげる為には数回の検査が必要になる事があります。
②結果は検査時点のものであり、数時間や数週間後の未来の予想値では無い事です。
従って、コロナで有名なPCR検査や癌の検査が正常でも、運が悪ければ、直後に感染したり発症する事もあります。ただ急な変化の生じる可能性が少ない事と、その他の症状を考慮して「しばらく」は大丈夫と判断します。
問題はこの「しばらく」が病気や怪我、検査によって異なる為、検査頻度が変わるのです。
血液検査の意味ある大きな変化は、早いと数時間、遅いと数ヶ月で変化します。この為、どの病気(癌や感染症、骨粗鬆症の検査なのか、急性期が、慢性期なのか)に注目するかで4ヶ月前の血液検査データは、参考になっても現状把握に役に立たない時(感染症、急性期など)や逆にとても重要なこともあります。(癌、骨粗鬆症、慢性期など)
例えば高尿酸血症は頻回の検査はいりませんが、痛風発作(高尿酸血症による)を起こしている 時は検査回数が増えます。
その他、内科で「全ての検査をした」して特に異常がなかったと言われることもあります。まず、全ての検査をする事は不可能です。同時に特に異常がなかったと言われる場合でも整形外科としてみると注意が必要な検査結果の時もあります。整形外科の診察で必要な検査をしていない事もよくあります。異なる診療科を受診する時は過去の血液検査結果を持っていた方が良いでしょう。その後、よく説明を聞いて必要なら検査を追加してもらいましょう。