404 魚の目
まとめ
①魚の目は皮膚の防御反応(皮膚が骨と足底部で挟まれる)
②削るだけでは繰り返す
③皮膚を薄くする事と皮膚への圧力を少なくすれば治る
先日、魚の目をご自分で削り、
皮膚を傷つけて化膿し、皮下に膿瘍が溜まった方がいました。
魚の目を削る時は注意して下さい。
高齢になると徐々に
①足底の皮膚は薄く柔らかくなり、
②扁平足になってきます。その為、足底の
③足趾の関節部分が突出し、よく触れる様になります。そして、立ったり歩いたりすると突出部の皮膚に
④強い圧力が生じます。この刺激が続くと皮膚の
⑤角質層が厚くなります(防御反応)。
魚の目の発生です。
角質層の肥厚で、
皮膚への圧力がさらに大きくなり、
その刺激でさらに角質層が厚くなります。
悪循環の発生です。
この状態では硬い靴を履くと
魚の目が押されて痛くなるので、
柔らかな靴を履こうとします。
これが一種の罠になります。
もともと立ったり歩行時に裸足で圧迫される部分の皮膚に
魚の目が出来る訳ですから、
柔らかな靴を履いても
魚の目の圧力は少し減るだけでほとんど変わりません。
やわらかい靴で足の形がさらに崩れて
圧力が増大し
魚の目は治るどころかさらに悪化します。
逆にしっかり足を支える靴を選んで、
魚の目が圧迫を受けない様に
魚の目の周辺で足を支える
インソールを作り(保険適用で作れます1~3割負担です)、
同時に魚の目の角質層を薄く削る
(医療機関で出来ます 痛みはありません)事を繰り返すと、
圧力が大きく減り痛みが消失していきます。
そして治療の継続で圧迫が無くなり、
魚の目が消失する人も出てきます。
継続は力です。