437 医者から処方された湿布と市販の湿布の違い
医師から処方された湿布を湿布(処方)とすると
①湿布(処方)は一般の医師からもらう薬と同じ扱いになる。
②湿布(処方)を他人にあげると法律違反となる。
③湿布(処方)を他人に貼る行為は医療行為となる。
④湿布(処方)を他人にあげて、副作用が生じたらその他人から賠償請求を受ける事がある。
それ故、医師から処方された湿布は他人にあげたり譲らないように(ただし、市販の湿布は別)
市販されている湿布と違い
①医師が処方した湿布は、医療機関からもらった他の内服薬や注射と同じ扱いです。医療機関から処方される医療薬の購入には、税金が導入され処方されています。そのため、多少のルールがあります。
②医師が処方した薬は、全て診察した患者さん用です。診察を受けていない人の為のものではありません。そのため、他人にあげてはいけません。
③湿布(処方)を貼る行為は薬を貼る動作と同じで、医療行為となります。
④その理由として湿布の副作用があります。湿布は多量に貼ると腎臓障害や胃腸障害でたり、妊娠中の胎児に影響が出たりする事があります。また、強い紫外線に当たると水疱や炎症が生じる光線過敏症になったりする事があります。厄介な事に光線過敏症の場合は、湿布を剥がしても4週間は発生する可能性があります。
ただし、市販の湿布の場合、誰でも購入できますし、処方薬ではないので、他人にあげでも問題にはなりません。
以前、TVで芸人さんが『湿布を多量に貼ったら体温が下がるか?』ってのを見た事があります。まず、湿布は冷感湿布で実際にはほとんど下がりません。湿布に含まれている薬剤の蒸発で数℃下がりますが、すぐに元に戻ります。湿布に含まれているパップ剤で冷感が生じますが温度は下がりません。もしこの時の湿布に消炎鎮痛剤が含まれているのであれば多量に内服したのと同じ事になり、危険です。