430 50肩でしてはいけない事?

①50肩は人間の体が完璧でないため生じる
②加齢とともに腱板の変性が生じる。
③肩関節は特殊な荷重がかかり、筋肉で支えられる
⑤50肩で安静は害になりうる

私も肩が痛く60肩になる所です。


人はなぜ、50肩(40肩?60肩?)になるのでしょう。
私見ですが
それは人間の体が完璧ではないからです。体が4足動物の特徴を引き継いでいる為、2足歩行すると肩の腱板は1.2倍ほど引き伸ばされます。その腱板の筋肉群の遠位端は年齢と共に血流不足になり、炎症変性が生じやすくなります。そして50歳ごろに限界が生じます。
これが50肩の原因と考えています
下肢関節は骨で支えますが、肩関節は違います。上腕骨は重力で関節面に沿ってずれる力が加わるため、骨ではなく筋肉で支えられます。その為、ゾンビ映画では筋肉を失い片腕が簡単に落ちます。上腕骨頭は腱板の筋肉で正しい位置に固定されて初めて綺麗な動きをします。ところが50肩では腱板の筋力が落ちて上腕骨頭は上肢を動かす時に正しい位置に固定できず肩峰(肩甲骨の一部)や関節面に強く接触したり、腱板関節唇を挟んで、強い力が加わり炎症靱帯断裂軟骨損傷を生じます。そこで鎮痛剤投与して痛みを和らげ、腱板筋力訓練(インナーマッスル訓練)を行います。そして日頃は痛みが少ない範囲で動かし続けて欲しいのです。しかし、痛みが強くて動かせないとか動かすと痛みが出そうで怖くて長期間上肢を動かさないと関節周りの筋肉が拘縮を起こし、関節の袋に余裕がなくなり腱板が固まって凍結肩となり上肢挙上困難になります。
字の如く、肩が凍結します。頭の上でのひらを合わせる事ができなければ、凍結肩かもしれません。
凍結肩を防ぐためには鎮痛剤を併用してでも一生懸命、上肢を挙げるように動かす事です。
痛くない範囲で動かし凍結肩を防ぎましょう。50肩の場合は安静は害と考えた方が良いでしょう。