419 鎮痛剤の飲み方はそれぞれ違います

まとめ 鎮痛剤
 ①アセトアミノフェン(カロナールetc)は胃腸障害や腎障害が出にくく効果が早いが
  消炎効果がない 安全性は高い
 ②ロキソニンやボルタレンは消炎効果が強いが、胃腸障害や腎障害が出やすい
  似た薬でCox2阻害剤があり。これは胃腸障害が少ない
 ③神経の痛みに効く薬がある。内臓に対する副作用は少ない。
  めまいやふらつきが出る事あり。急に止めるとぶり返す事あり

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ただ、スポーツ選手が日の丸マークマスクをした事でネットで抗議する人、少し方向が違いますよ。

さて鎮痛剤だけでも色々な効き方があり、それにより内服方法が変わります。例えばアセトアミノフェン(カロナール etc.)は解熱鎮痛剤で
胃腸障害や腎障害等の副作用は少なく効果出現が早い(20分)ですが、
炎症を治す事は期待できません。症状に合わせて投薬量を変えます。副作用が少ない点から高齢や体力が無い方に処方し、食前でも内服可能ですが消炎効果が無いので無痛時は必要ありません。
 ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)・ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)等の消炎鎮痛剤は、強い消炎効果と同時に胃腸障害腎障害があり、胃薬を併用したり、長期服用の場合は血液検査が必要になります。胃の具合が悪い時はすぐに受診しましょう。
最近はCOX2阻害剤(セレコックス)の様な胃腸障害を起こしにくい消炎鎮痛剤が主です。これらは消炎効果の為にある程度継続した内服が必要です。量を増やしてもあまり効果が変わらず副作用が出やすくなります。
 椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症等の痛み(神経障害性疼痛)の薬もあります。これらは徐々に増量と減量をする必要があり、肝臓・腎臓などに対する副作用は少ないですが、目眩やふらつきが出る方があるので初期は注意します。これらの薬は調子が良いからと急にやめると
数ヶ月後に再び悪化する事があります。
 以上の様に薬により内服時の注意点が異なります。

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