378 薬の副作用

薬の副作用には悪いイメージがあります。
例として鎮痛剤は胃が悪くなると思っている方も多いようです。
これは一部の鎮痛剤の副作用であり、胃が悪くならない消炎鎮痛剤もあります。
そして良い副作用もあります。
厚生労働省は薬の適正使用として副作用を目的に薬を選ばないように指導しています。
先日もヒルドイドローションを治療ではなく、美容としての保湿剤目的で処方した医療機関がありました。
皆さんの税金が医療目的外に使われ、厚生労働省から注意喚起がありました。
私もこの様な処方は反対です。
これは治療ではないので自費で購入するべきです。
ただ、治療に当たり一石二鳥の薬は良いと思っています。
例えば骨粗鬆症薬のビタミンDはどうやら粘膜を強化する作用がある様です。
そしてインフルエンザの予防作用転倒しにくくなる作用が確認されています。
また、SERMといわれる骨粗鬆症薬はコラーゲン線維を強化しますので、
骨の質を良くして強くするのですが、
同時に皮膚の弾力が戻り、シワが生じにくくなる可能性があります。
加えて乳がん予防作用も報告されています。
この為、骨粗鬆症の治療で、乳がん経験者はSERMを処方し、
よくインフルエンザに罹病する人はビタミンDを処方する事もあります。
もちろん悪い副作用もあります。
先ほど書いた様に消炎鎮痛剤の胃腸障害腎機能障害などは有名です。
しかし、新しく開発された薬はその様な副作用が少なくなっています。
ここ最近、処方できる鎮痛剤の種類が増えているので、
腎臓や肝臓、胃腸などに病気のある人は薬を選べば良い訳です。
副作用のない薬(漢方薬や食べ物を含めて)はありません。
副作用を理解して恐れずに効果がある薬をうまく内服して治療を受けましょう。
長く続く痛みを我慢していると脳の一部が萎縮することはわかっています。
そして、痛みをあまり感じない様にする力が弱まり、
痛みを記憶して、強く感じる様になります。
医師や薬剤師の説明をよく聞いて、納得してからうまく薬を内服しましょう。