366 今年の冬は骨粗鬆症に悪い
骨粗鬆症治療が順調だった方が、今年の冬(平成29年12月〜平成30年2月)に限って骨密度が変わらないか、下がっている人が多いようです。
どうも、寒過ぎて運動が出来なかったように思います。
毎年、夏はあまり骨密度が回復しません。熱中症が怖くて運動ができず、運動不足気味になる為と考えていました。
そして、春・秋・冬に骨密度が徐々に回復して来ます。
ところが、今年の冬は骨密度の上がる人が少ないのです。
その理由は寒すぎて、毎日の散歩出来きず、運動不足になってしまったのではないかと思います。
多くの研究を参考にして見てみると、骨粗鬆症の治療は、次の順番で重要と考えます。
- 毎日の散歩(30分程度の散歩)
- 適切な 治療薬(いろいろあります。効果が確実にある薬を飲みましょう。サプリメントは補助食品です。)
- 適切な食事(日本食で十分、牛乳は好きなら飲んでもいいですけど、嫌いなら豆腐とゴマをよく食べて)
- その他
となり、薬や食事よりも運動が重要です。
また、よく日光浴が必要と言われますが、日光浴はビタミンDから活性型ビタミンDを作るために必要な事です。
ところが、骨粗鬆症治療中の方は既に活性型ビタミンDを内服している方もいるので、必ず日光浴が必要とは限りません。
また大雑把にいうと女性で72歳以上の半分以上は治療が必要です。男性はあまり必要がありません。
よく「私は100%以上だから」とか「年齢相当だから大丈夫」と言う方がいます。
しかし、女性の72歳以上の方の「100%」や「年齢相当」は既に骨粗鬆症であり、治療が必要な状態です。
良く運動しているほど骨密度が高い人が多いのですが、人によっては運動していても治療が必要な骨粗鬆症の方がいます。
また、残念な事にプールの運動は骨粗鬆症には効果がありません。
肥満の方は骨密度が比較的高いのですが、同時に、転倒による骨折が増えたり、
その他の多くの病気を招くので骨粗鬆症の治療を理由に太らないで下さい(そんな方はいないと思いますが)。
毎日の運動(散歩)が重要です