350 やりすぎないでね

最近テレビでは毎日名医が出演し、こんな事をしたり、こんな物を食べたら良いと話され、翌日にはスーパーでその食品が無くなります。医師ではない怪しい自称ゴッドハンドがいなくなり、本当の立派な医師が出演し、間違った医療知識が少なくなり安心して見ています。しかし、やり過ぎは注意しましょう。骨粗鬆症予防に『踵落とし』が良いと聞いて実行し、『足底筋膜炎・腰痛』が生じて踵や腰が痛い方、スクワットが良いと聞いて膝を深く曲げ過ぎて変形性膝関節症が悪化した方、ニンニクが体に良いとすりおろしたニンニクをそのまま飲んで胃炎を起こした方、体操をし過ぎて『脛骨疲労骨折』になった体重多めのおばあちゃん、メタボ脱却の為に急に走り始めた太め40代男性も『脛骨疲労骨折』、変形性腰椎症腰椎すべり症の悪化防止に腹筋訓練を行い腰を深く曲げ過ぎて変形が進行した方々、当院の受診例です。どの様な健康の為の運動でもやり過ぎはどこかに無理が生じて悪化します。かといって運動しなければ1日数%のスピードで筋力は落ちます。筋力を増強し関節の働きを維持する運動が重要です。まず、病気のある方は悪影響が生じる運動を避けて、どんな運動をどれ位して良いのかを医師に相談しましょう。筋肉を鍛える時も、
①なるべく毎日行い、
反復動作を含めた運動を選び、
③鍛える筋力の60%ほどの強さで行い、
④運動を行う事で負担のかかる部分に問題が無いか注意をしましょう。
特に病気の方は、体を痛めない様に医師に相談して安全な運動を正しい方法で行ないましょう。