24 手のしびれ

手のしびれを感じて脳卒中じゃないかと脳外科に行かれる方が多いと思います。多くは問題ないですよと言われて安心されますが、手のしびれが続いている人もいます。このような時は末梢神経障害を疑います。しかし、しびれとは? 実は『しびれ』感は人によりかなり異なり、しかも英語にはない日本独特の表現です。まずは触った感じ(触覚)の強さが異なるかが重要です。それと部位。手のひらの親指側(正中神経)か、小指側(尺骨神経)か、手背側の親指側(撓骨神経)かにより障害を受けた神経がわかってきます。さらに決まった動作でしびれがひどくなるなら末梢神経障害の可能性は高くなります。頭を後ろにそらし左右に傾け、傾けた側の腕や手がしびれる場合は、頸椎での障害の可能性があります。起床時に小指側がしびれる時は、就寝時に肘を曲げて肘部管症候群が起きている事があります。出産後や手をよく使う人の手のひらがしびれている時は手根管症候群の事があります。いずれも治療は安静から徐々に段階的に進め、症状が消失しなければ最終的には手術まで考慮します(私は母に手根管症候群の手術をしました)。手のしびれが3年間続いている女性がいました。初めて整形外科を受診したそうです。手を手のひら側に曲げるとしびれが強くなり、手首の手のひら側をたたくと中指に響く感じが生じ、親指を手の平から離す動作が出来ませんでした。手根管症候群です。さすがに内服薬(ビタミンB12)だけでは治らず、手根管への注射で症状がかなりとれました。皆さん手のしびれの治療をあきらめないで下さい。その他、膝にも同様のしびれの病気があります