23 骨粗鬆症

患者さんから『骨粗鬆症は治らないでしょ』と聞かれる事があります。これは間違いです。すでに多くの研究から骨密度をあげる薬剤が使用されています。具体的には①ビスホスネート剤(ボナロン•アクトネルなど)、②女性ホルモン、③ビタミンD•ビタミンKなどです。いずれも数年間は内服する必要があります。このうち骨密度を上げる効果が強いものは①ビスホスネート剤と②女性ホルモンですが、副作用の関係(癌、脳梗塞、心筋梗塞など)よりビスホスネート剤をよく使用します。寝たきり介護老人の原因統計では、脳卒中20.3%、骨折11.5%、関節炎9.8%、高血圧17.0%、心臓11.8%、その他29.6%と骨折は非常に多く、骨粗鬆症と密接な関係があります。そして、骨粗鬆症を治せば寝たきりになる可能性が少なくなります。ビスホスネート剤の内服をすると脊椎圧迫骨折、Ž手関節の骨折や手術が必要となる大腿骨頸部骨折の発生率が約半分になる事が確認されています。またビタミンDは、機敏性が回復する可能性がある事もわかってきました。73歳頃には平均的女性は骨粗鬆症となります。出来ればその前から骨粗鬆症の予防を行い(適度な運動とビタミンDなど)、骨粗鬆症となった方は、ビタミンD単独では骨密度の改善はあまり期待できないのでビスホスネート剤と併用が良いのではないかと考えられます。以前この広告でプールは骨密度をあげるのに効果はあまりないので骨粗鬆症の治療とならないと書きました。その通りなのですが、余裕がある方はプールも機敏性回復には良いと思いますので頑張ってください。