18 足底板治療

医師になってから整形外科に所属した後の大学院時代の研究テーマは足底板治療でした。
靴に中敷(足底板)を入れて歩行時にかかる膝の負荷を減らし、膝の痛みを取る治療方法です。
薬や手術と違いすぐに結果が出ない無痛で地道な方法です。
しかし新潟大学・大阪大学や私の研究結果では正しい足底板長期使用の人の約8割
症状軽減(学会発表済み)を示しました。私の個人研究では20代女性の約8割
O脚傾向(変形性関節症の誘因の一つ)を認めています。変形性膝関節症の原因の一部は
20代に始まり肥満と共にO脚の状態で長年(数年以上)過ごしてきた結果です。
20代からの足底板治療は早くはないのです。しかも、O脚であれば、医療装具として
社会保険国民健康保険適応されますので3割以下の負担で購入可能です。
しかし足底板にも弱点があります。足首の違和感治療実感の無さ、装具が嫌と思う気持ちです。
そのため、継続した治療行なう方が少なくなります。
膝の関節周辺の加速度測定で足底板の治療効果は明らかです。膝の異常な動きも少なくなるのですが、
病気の初期には異常な動きによる痛みもなく実感が無いため徐々に使わなくなります。
外反母趾扁平足開張足(縦アーチと横アーチの減少)の長年の放置と無理なが原因です。
初期であれば足底板の使用で改善される事が多い疾患です。長期間の放置や間違った靴を履く事で
変形が骨に生じ始めると足底板による治療は無理ですが…痛みは軽減します。
もし足底板の治療を行なっている方は頑張って足底板治療を続けましょう。