452 歩ける骨折 膝蓋骨編

膝蓋骨骨折

度々話題にしちゃうのですが、歩いてくる患者さんでよく見かける骨折です。

①12月末から1月にかけて案外多かった膝蓋骨骨折
 
②骨折が悪化した時には手術が必要となり、術後の状態もあまり良くはないので早めに受診を

膝の打撲などで痛みのために歩けなくなった方の多くは救急車を呼んで、

膝蓋骨骨折
大きな病院を受診されるので当院にはあまり受診されません。
またこの時は手術を必要とすることが多いのです。

当院には、逆に、歩けるけれど痛みが続くとして来院される方が多いのです。
多くの方は、駐車場の車止めや道路の段差につまづいて受傷されます。
当院まで歩いて来て、膝頭が痛くて腫れていると言われます。
多くの場合は、関節内に血が溜まっていて、パンパンになっています。
関節液を抜くと血だらけです。
検査の結果、骨折が確認されて、診断を説明した時には、
ほぼ皆さんは『うそ〜』と言われます。

中には手術が必要な怪我の方(上記の初めのレントゲン画像例)もおられますが、
手術せずに済む方の方も多い(2番目のレントゲン画像)のです
残念ですが約1〜1.5ヶ月間は歩行可能な装具骨折が治るまでは下肢を固定することになります。
そうしないと骨折部分がさらに割れてしまい、
手術が必要になったり、手術しても正座困難な足になる事もあります。
骨折部の転位(骨がずれる事)が起こらないように、膝を伸ばして固定できれば治癒します。
幸い、ニーブレースというマジックベルトで締めて固定する装具があるので、
昔のようにギプスでガチガチに固定する事も少ないです。
膝が動くから骨折していない事はないのです。
私の亡くなった父は90歳の時に、転倒して膝が痛いにもかかわらず富士山観光をしていました。
もちろん登山ではなく車での観光ですが 帰宅後、診察して骨折がわかりました。