441 湿布を貼る時間、剥がす時

剥がす時風呂シャワーの時に
②貼るのは皮膚を休めてから
③湿布で温まる事はない、冷える事もない
④湿布を薬として認めている国は少ない

湿布って歴史ある治療方法で、日本では昔からある様です。
ただ、皮膚がまけるとか、真っ赤になるなど皮膚のトラブルも多いです。


研修医時代はあまり重要視せず処方していました。
剥がす時に痛がる患者さんには
そんな時には使わないで良いですよと言ってました。

①よく考えてみると、皮膚に湿布を貼り付けるたら
剥がす時には皮膚の角質層の細胞はいくらか剥げてしまいます
実際にネットで色々見てみると、角質層の細胞は剥がれる様です。


(参考資料 Nitto テープ材の違い 角質剥離面積率)
そこで、手を洗うのと同じように
湿布を剥がす時は入浴しながら剥がせばいいじゃないかと
考えました。
お湯に濡らして剥がす事で湿布が剥がれやすくなります
湿布に含まれている成分が溶け出して問題があるという
論文を見た覚えもあるのですが、溶け出す成分も少量だし、
わざわざ、入浴前に剥がして角質層を剥離させ皮膚を痛めるよりも
良いんじゃないかと考えています。
お湯を流すか、石鹸を使いながら湿布を剥がせば、
角質層の剥がれも少なくなり、皮膚を痛めにくいです。

②風呂上がりに湿布を貼る方は結構多いです。
風呂上がりの皮膚はとても弱い状態です。
そして、風呂上がり皮膚が乾燥します

そのため、風呂上がりには保湿剤などを塗って皮膚を
保護し、湿布を貼らない様にしましょう。

まず、皮膚はふやけた後に水分が抜けて乾燥します。
乾燥した皮膚は角質層が剥がれやすくなります。
その上に湿布を貼ると角質層がかなり多く剥がれます。
風呂上がりには湿布を貼らない方が良いです。
できれば少し皮膚を休めてから貼りましょう。

③あと、温湿布や冷湿布ではなく
湿布、冷湿布が正しくて
湿布による皮膚温の変化は1℃程度です。
体を温めるならカイロなどで本当に温めて下さい。
冷やすなら保冷剤や氷などを使って下さいね。

④残念ながら、日本の様に湿布を薬として
認めている国は少なく、USAや欧州では
薬ではありません。

肋骨骨折

前の記事

440 肋骨骨折