439 土鍋に気をつけよう

①人は4脚動物から進化したので腰が弱い
肩も大きく動作が変わったために、弱いところが出てきた(50肩)。
③案外多い、土鍋で腰痛

①人の体はもともと四つ足動物の構造を二足歩行に合わせるようにして進化しました。
そして、完璧な二足歩行の体にはなっていません
その為に、体の何箇所かには無理が出たり、大きな力がかかります。
代表格がです。
背骨が体の後ろにある為に、座っていても立っていても、
クレーンのように常に上半身を引き起こす力が必要です。
その時に必要な力は体重の4〜5倍になります。
しかも座っている時と比べて立っている方が重心が背骨に近くなるので、
立っている方が少ない力で上半身を引き起こせます。
腰の筋肉の負荷  座位 ≫ 立位 
座っている時は重心が背骨より離れてしまうのでより力が必要なのです。

②他に目立つところとしては、肩があります。
50肩です。
立位歩行ができるようになると、
4足動物の時に前へ突き出していた前足を
体の横に下ろして使うようになりました。
そのため、肩周辺の一部の筋肉は四つ足歩行の時よりも
1.5倍ぐらい引き伸ばされてしまいました。
それは腱板の一部です。
上腕骨の骨頭を包むようにしている筋肉・筋です。
働きは上腕骨を正しい位置に固定する筋肉です。
上腕骨を動かす筋肉は三角筋です。
これからは私見ですが、
2足歩行になって腕が下がり
     ↓
腱板は引き伸ばされる
     ↓
腱板の端の血流が低下する
     ↓
血流不足で腱板が変性する
     ↓
腱板炎や断裂を引き起こしやすくなる

これが50歳頃に起こり易いため、
50肩』と呼ぶのではないかと考えています。
この言い方(病名ではないです)人によっては40肩と言う方もおられます。

③腰痛の人がご自宅で鍋料理をする時には気をつけましょう。
 最近は物価が上がって、鍋料理が多いと思います。
そこで、テーブルでカセットコンロで鍋を作るならよいのですが
台所である程度調理してから
リビングに運ぶ時や片付けの時は
鍋が熱いと危険なので体から離して運びますよね。
そうすると腰にかかる負担はかなり大きくなります。
体から離すほど腰にかかる負担は大きくなります。
ぎっくり腰(急性腰痛症)になる事もあります。
火傷が怖いので鍋から手が離せません。
その時は悲惨です。動けません
鍋を運ぶ時は、冷えた時で
なるべく、体に近づけて運んでください。