407 膝の注射は特別痛いのか?
まとめ 膝の注射が痛い時の理由
①炎症が強くて痛む
②精神的に敏感
③太い針のため
④ひざの中の敏感なところに針が当たった
⑤医者が失敗した
膝の注射は痛いと聞いたのでしないと言う方がいます。
血液検査の注射と比べて痛い場合、色々な原因があります。
①炎症が強く関節周辺組織が鋭敏になって痛む場合。
②精神的に敏感な場合。以前にされた注射がとても痛いと、
2回目以降はとても敏感になります。
③太い針を使用した時。
私は静脈採血で使用する細めの針を使用しますが、
関節内の水(関節液)が多量にあると太い針を使用する医師もいます。
怖い時は医師に細い針で注射してほしいと頼んでみましょう。
④注射に敏感な部位がある。
普通、膝に注射する場合は、比較的痛みが
出にくい外側からするのですが、
状況や希望により内側や前からする事があります。
以前ご高齢男性患者に内側から注射してくれと
強く希望された事がありました。
内側は痛むのでお勧めしませんと説明しましたが
納得されず 仕方なく
内側から注射しました。
その方は、その後は外側に打つ様になりました。
⑤医師の失敗。
ヒアルロン酸の注入部位は関節腔内なので、
ヒアルロン酸注入時は痛みがほとんどありません。
注射時の深さを間違えると、関節腔ではなく、
皮下組織内にヒアルロン酸が無理に注入されます。
その為、注射直後に痛みが生じ、
長いと数日の痛みが出る事があります。
この場合、ヒアルロン酸は体に害はないので心配いりません。
しかし、効果がやや弱い訳です。
①や②の場合は無理に注射しませんし、
その他の注意を守れば、膝の注射はあまり痛くはありません。
もし医師から治療に必要と勧められたら少し頑張っで注射しませんか?