391 大腿骨内顆骨壊死(結構、身近ににあります)

右大腿骨内顆骨壊死症

最近骨壊死という言葉をよく聞きます。
この骨壊死症はまだ原因がはっきりせず
誰にでも起こります。
変形性膝関節症で治療中、
①うまくいっていたのに急に痛みが出てきたり、
②就寝時などに足を動かさないのに痛みが出る時、
など大腿骨内顆骨壊死症を起こしているかもしれません。
先日も変形性膝関節症治療中の患者さんが
急に疼痛が増強したと来院されました。
変形性膝関節症では
歩行開始時長時間の立位時等の痛みがありますが、
膝に力がかからない状況時(就寝時など)や
調子が良かったのに急に痛みが増強したり、
部位が変わった時は
変形性関節症以外の病気の可能性があります。
必ず医師に伝えましょう。
骨壊死症が怖いのは
①変形性関節症の治療と関係なく生じる事、
②変形性膝関節症と違い局所の安静が必要である事、
③初期にはレントゲン検査で分からない事、
④進行すると人工関節置換術が必要になる事
などです。
当院でも1年に10名程度は
大腿骨内顆骨壊死症を診ます。
必ず手術する訳ではなく、
まず骨壊死部分が潰れるのを防ぐため
膝装具を使用して負荷を減らします。
同時に筋力低下も防ぐ為に
制限しながら
適度な運動をします。
装具使用でも骨壊死部の圧潰がひどければ、
人工関節となります。
圧潰が少なければ、
変形性関節症と同程度の治療をします。
MRI検査などで早期に発見できれば
装具療法や筋力訓練等の治療で
圧潰を防げる例が多いのです。
いずれも早期発見が重要です。
症状が変わったら必ず医師に相談しましょう。

(^o^)/BYE