355 「治る」の誤解
患者さんと話す時に誤解が生じる事があります。例えば『治る』ですが、患者さんの多くは痛みが無くなれば『治る』と考えます。医師は根本の病気が治癒する事を言います。その為、変形性膝関節症は『治りません』が『治ります』。どの『治る』かで治療期間も違います。同じ言葉でも意味が違うのです。次に書いている事は以下正しいです。医療用温湿布・冷湿布は使用すると皮膚温が0.9度下がる為、冷湿布・温湿布は無く、冷感湿布・温感湿布です。湿布は世界では認められていない。足を骨折しても歩ける事がある。整骨院は医者がいないので医療機関ではない。神経圧迫(ヘルニアや手根管症候群など)の手術は遅れると症状が取れなくなる事がある。交通事故保険治療は必要十分、健康保険治療は必要最低限が基本。成長痛は整形外科の教科書にない。整形外科医は外科医。指の怪我や筋を切った時の治療は専門。骨折の治癒に4週間はかかる。ぎっくり腰は病名ではない。骨のヒビは骨折。子供の骨端線損傷は骨折と同じ。骨粗鬆症薬は効果がある。長期間のコルセット使用で腰の筋肉は弱らない。骨のヒビは1週間以上あとのレントゲンの方がよくわかる。肋骨は簡単に折れ、わかりづらい時がある。創傷の湿潤療法は傷を洗う事が重要で感染に注意。ヒアルロン酸関節内注射はあまり痛くない。注射後は全く痛くない。膝の水の原因は抜く事でなく肥満が多い。下肢の骨折治癒後の歩行練習で足の甲がすごく腫れる事があるが悪化ではない。動物(人を含む)の咬み傷は化膿し安い。