349 良い副作用、悪い副作用
国内調査で2020年に年間約220000人の方が大腿骨頸部骨折(股関節の骨折)を起こす予想があります。予防の為に早めに骨粗鬆症を治療しましょう(特に女性)。骨粗鬆症薬は効きます。骨折すると約94%の方が手術をします。何らかの理由で手術ができない方の約3割は1年後に亡くなられています。骨粗鬆症薬のビタミンD製剤は効能以外に転倒しにくくなる効果があります。他の薬もコラーゲン繊維の架橋が起こり、皮膚の弾力が戻る効果や乳がん予防作用を指摘されているという良い副作用があります。下手なサプリメントを飲むより一石二鳥以上の効果で骨粗鬆症薬を内服した方がいいのでは!またこの季節に気をつけてほしい副作用として、強い紫外線で起こる湿布の光線過敏症です(光線過敏症のない湿布の方が多いです)。厄介なのは湿布をはがした後でも、約4週間は光線過敏症が起こる事です。火傷の様な水疱や色素沈着を生じます。プールに行く時は注意をしてください!それに最近の湿布は数枚で鎮痛剤を内服するのと同程度の吸収率があり、一度に決まった以上に貼ると副作用が出てきます。また処方された湿布は薬なので他人に譲るのは違法です。もらった人に副作用が出ると、譲った人が責任を問われる事もあります。私も他人にもらった湿布で光線過敏症を起こした人を診た事があります。市販の湿布は医師処方の薬ではないので他人にあげても問題になりにくいです。副作用を正しく理解し、薬を使用した方が良いのかは自己判断せずに医師に聞きましょう