345 睡眠

私はアメリカの研究所で働いた時に英語の練習としてSF番組StarTrekを見ながら、無重量(無重力)の中で眠れたら気持ちいいだろうなと思っていました。そこで良い睡眠とはなんでしょうか?国際宇宙ステーションで宇宙飛行士の睡眠姿勢を見ると肘を軽く曲げ、両手は前に出して、腰や股関節・膝は軽く屈曲して胎児が少し体を伸ばした様な姿勢をします。全く力は入っていません。地球上で同じ姿勢をするなら水中で寝る事になります。それは無理なので仰向けでは電動ベッドで上半身をやや起こして屈曲し、股関節と膝関節も軽度屈曲させます。本来、人間の体は真っ直ぐ仰向けに寝る様に出来ていません。普通のベッドや布団の中で寝るとすれば横向きしかありません。しかし横向きは体が凸凹すぎて皮膚への荷重の大きい部分が生じます。象は長時間横になると自分の体重の為に皮膚が壊死を起こすそうです。人でも床ずれ(褥瘡)が生じます。それを防ぐ為に低反発マットを用います。ロケットで宇宙飛行士を打ち上げる時に皮膚の過大な荷重を防ぐ為にNASAが開発したそうです。
①皮膚への負荷の軽減として横向きになり低反発マットを使用し、
②楽な姿勢のために、手足は抱き枕に抱きつき体の前方に出し、同時に背骨が真直ぐになる様に枕やマットの高さを調整し、
精神的な安静を得るために痛みがあるなら鎮痛剤
悩み事も睡眠中は解決しませんから忘れましょう。以上の三つが得られる様に工夫して下さい。ただ、あんまり考え過ぎない様に。