305 怪我をした時
突き指の場合。突き指なら、数日で痛みは取れます。
ところが1週間経っても痛みが続く場合は、骨折や骨端線損傷(子供に特有のケガ)・靭帯損傷などの可能性が高いです。
子供は、骨折でも2~3週間で骨が出来始めます。
もし、受診が遅れて、骨が曲がって治りかけたら、諦めるか、麻酔をして再骨折させて正しく固定します。
靭帯損傷になると治療開始が遅れるほど治療期間が長くなります(2~6ヶ月)。
子供の受診は2週間後でも遅いですから、痛みが続く時ならすぐに病院を受診しましょう。
よく皆さんから指が動くから・歩けるから・腫れていないから・紫色になっていないから骨折していませんよねと聞かれます。
残念ながら、それらは骨折を否定できません。
レントゲンやMRIなどの検査以外で参考になるのは痛みの部位です。
痛む部位が、骨なのか、関節なのか、靱帯付着部なのか、骨端線部分なのか?
検査前に十分な診察で骨折の可能性が確認できます。
そして、レントゲンで骨折の型を確認して、治療方針を決定します。
動物(人間含む)に噛まれた場合は、待ってはいけません。
動物の口の中は細菌がうようよいます。
日本に少ない(いない)狂犬病は、症状が出現すれば治療法無く助かりません。
破傷風も少ないのですが、発症後の死亡率は高いです。
猫は牙が細い為、傷が小さい割に深いです。
体の深い部分の感染は治療が難しく数ヶ月かかる事があります。
人や犬の牙が鈍なので、創周辺組織のダメージが大きく、感染し易く、綺麗に治すことが困難となります。
早期に洗浄や組織の保護必要です。
尻餅とついた時(特に骨粗鬆症の方)は腰椎圧迫骨折が多いです。
腰痛がなくても受診された方が良いと思います。
ケガの自己判断は気をつけて