51手術する年齢と歩ける骨折
数週前に、101才と95才の女性の骨折手術を執刀しました。お二人とも術後元気です。外来患者さんの感想は『え~』ですが、手術決定は、年齢でなく活動性で判断します。元気であれば手術は決して遅くなく、百才でも百十才?でもするでしょう。年齢よりも内蔵の元気さが重要です。肺や心臓、肝臓や腎臓などが弱いと手術が困難になります。日頃から注意しましょう。ところで、診察中に『歩けるから骨折はしていないでしょ?』とよく聞かれます。本当でしょうか?残念?ながら骨折していても歩くことは出来ます。例として趾骨・中足骨や腓骨などの足関節周辺の骨折、脛骨後顆・大腿骨頸部・骨盤・腰椎圧迫骨折などの一部は痛みが少なく歩ける時があり、中には手術が必要な時もありますよ。ある女性は骨折してからバスに乗って天神に買い物に行き、帰宅後に痛みがひどくなり病院を受診されました。私が診察して大腿骨頸部内側骨折の診断で大腿骨人工骨頭置換術をした後、元気に退院されました。早く受診されれば簡単な手術ですんだのですが…..(^_^;)