41 リューマチと思いやすい病気
新年明けましておめでとうございます。最初に看護師募集です。外来と夜勤のアルバイトです。詳細はご連絡下さい。で、表題のお話です。リューマチの関節炎は指先(爪の根もと付近)の関節では起こらず、指先から2番目や指の根もとの関節、手首の関節などで生じるのです。指先の関節の変形・痛みで受診された方の多くはヘバーデン結節です。中年以降の女性に多い退行性変性で、徐々に変形が進行し最後には無痛となります。いわゆる老化(ごめんなさい)・変形性関節症です(病気?)。変形性関節症は常にリューマチと区別する必要があります。次に『朝のこわばり』です。リューマチでの『朝のこわばり』は手指のこわばりが1時間以上生じて部位を説明しにくい方が多いようです。変形性関節症では時間が短く、インフルエンザの関節症状は他の症状と共に出現します。腱鞘炎や腱炎は痛みのある部位や動作がはっきりとしています。リューマチでも腱鞘炎・腱炎を伴うため、血液検査などが時に必要です。一般的なリューマトイド因子テスト(RFテスト)は、リューマチでも結果が陰性の場合(20%)がありますのでRFテストだけで診断しません。また、自己免疫疾患ですのでやはり医師の診察を受け、自己判断はやめた方がいいでしょう。