386 日常での膝の危険な動作

何気ない動作の中に危険があります。
特に膝には注意が必要です。
股関節は大きな力がかかりますが、
工学的に安定した形なので少々の動作では傷む事は少ないのです。
膝の場合は、丸い大腿骨側と、平たい脛骨側で構成され、
曲げ伸ばしでスムースに動く為に微妙で複雑な形をしています。
それ故、弱点もあります。
捻りです。
膝の屈伸時に、捻りが加わると簡単に膝を痛めます。
茶道で正座は問題かも知れませんが
正座から立つ動作に捻り動作は無く、
膝を痛めにくい様に思えます。
ところが、居酒屋のお座敷掘りごたつは、
座っている時は良いですが、
そこから出る時に、横に足を出して膝を伸ばし
捻りながら体重をかけて立つ事になります。
非常に危険です。
更に酔ってふらつくと膝の軟骨や半月板を簡単に痛めます。
同様に畳じきの布団から立つ時、
横ずわりから立つ時などの動作は膝関節を傷めやすいのです。
バスケット選手の多くは膝を痛めています。
ボールを受けて身体を捻りながら、
パスをしてジャンプして着地して、
時には選手同士がぶつかる。
膝関節への危険がいっぱいです。
出来れば怪我する前からしっかりしたサポーター装着をお勧めします。
スクワット筋力訓練にお薦めですが、
深く曲げ過ぎて膝を痛めた人も多いです。
特に膝が悪い人は90度以上は曲げず、
支えを持って捻らない様にして下さい。
膝だけでなくどの関節も動作時のねじれは危険です。
肘や肩・手首・足首も
軽い転倒+捻じれで簡単に骨折します。
屈伸+捻れには注意して下さい。