30 健康補助食品　薬

最近、サプリメント(健康補助食品)が増えてます。
多量に飲むと医者が処方している薬と同程度の効果が期待できますが、
同時に不純物も多量に摂取することになります。
問題なのが不純物です。
あるまじめな患者さんで糖尿病を治したい方がおられました。
でも医者からの薬は強いので嫌だ。
そこで糖尿病に良いと「みのもんた」さんが言っているものを摂ろうと
５種類ほどの健康補助食品を飲み始めました。
実はこれが糖尿病悪化の原因でした。
確かに健康補助食品には糖尿病に効果のある成分が含まれていたのですが、
同時に乳糖やその他カロリーの高い成分が多く含まれていたのです。
結局、摂取総カロリー数は必要カロリーの２倍近く摂ることに！
糖尿病は悪化しました。
整形外科の私のところには違う病気で受診されたのですが、糖尿病の事を話されて原因が判明しました。
本人の気に入っている健康補助食品ひとつだけにして後は運動をしてもらいました。
もともと軽い糖尿病だったのでほぼ正常にもどりました。
めでたし、めでたし。
同様のケースでDHAとEPAがあります。高脂血症を防ぎ、頭が良くなると言われていますが、元々は魚の脂から作られます。
医者から処方される不純物があまりない薬と同量のDHAやEPAを摂ろうとすると、
多量摂取(約10倍)で高脂血症となってしまいます。
また、ワーファリンという薬を内服している方は納豆を食べ過ぎてはいけません(痛風の人もですよ)。
高血圧や睡眠剤の薬を飲んでいる方はグレープフルーツを食べると作用が増強することがある。
お茶の飲み過ぎは鉄吸収が阻害されることがあります。
腎不全の人は青汁は要注意(血中カリウムの上昇が認められる)。
いずれも薬局で自分の内服している薬についてよく聞きましょう。
薬局にはこれらの副作用の専門家の薬剤師がおります。
皆さんは自分が飲む薬ですからよく説明を聞いて飲んでください。
残念ながら健康補助食品は自分で管理し責任を持たなければなりません。
くれぐれも説明書の摂取方法を守ってください。