397 湿布薬と副作用
実は湿布は子供への安全性が確認されていない薬です。
大人で安全な為、子供に対しても安全であろうと判断され、
危険性より有用性が高い事を考慮して使用されています。
そして、大人であっても決められた用法を守らなければ副作用が生じます。
有名なものは光線過敏症です(右にマークあり)。
ある湿布は使用した皮膚に強い紫外線を浴びると火傷の様な水泡を伴う炎症が生じる事があります。
厄介な事に原因物質は優秀な鎮痛剤です。
皮膚に吸収され、4週間ほど残留し、鎮痛効果が続きます。
そして光線過敏症の原因でもあり、
湿布を剥がした後も4週間は紫外線を当てない様にしないと発症の危険性が生じます。
湿布の包装の裏に赤字で「光線過敏症」の記載があります。
もし、その湿布を腕や手、足の甲等、陽の当たる部位に貼った方は
注意して強い紫外線を4週間は避けましょう。
光線過敏症を生じると数ヶ月の遮光と治療が必要です。
他に妊婦さんに貼ってはいけない湿布もあります。
以前、湿布を多量に貼れば体が冷えるか?を芸人が挑戦しました。
とても危険な行為です。
湿布は、冷えず、暖かくならず、冷たく若しくは暖かく感じるだけです。
また、多量に貼れば吸収される薬剤量は増えますが、鎮痛効果増大はあまり期待できず、
逆に副作用が出る可能性が増えます。
腎臓・肝臓等に負担がくる事もあります。
湿布で除痛出来なければ、副作用を考慮してよく効く鎮痛剤を内服した方が良いでしょう。
湿布を薬として認めない外国もあるのですから。