457 痛風に気をつけよう
①ビールだけでなくアルコール全ては尿酸の代謝を抑えます。
②プリン体だけが痛風の原因ではない。
③高尿酸血症を放置すると徐々に腎臓を痛めます。その他も
④肉体的ストレスだけでなく、精神的ストレスでも尿酸値は上がります。
まず、プリン体を抑えたから痛風になりにくいは嘘です。
アルコール全ては尿酸の代謝を抑えますから、痛風になりやすくなります。
高尿酸血症は徐々に腎機能が低下します。
全身の関節の近くに尿酸結節を生じます。
関節が真っ赤っかに腫れ上がり、関節の中に濁った黄色の関節液が溜まります。多くの場合、激痛です。足の親指だけでなく全身の関節で起こる可能性があります。当院の例では肩・肘・手・股・膝・足・足指で痛風発作が起こっています
血中尿酸値は、断酒中でも運動などの肉体的ストレスだけでなく、
精神的ストレスで高値を示します。
また、血中の尿酸が溶ける量は温度が低いと少なくなります。
そのため、気温や体温が低いまたは手足先などで痛風発作は起こりやすくなります。
痛風発作の起こす例
例:
昼間に野球をしていて、十分に楽しむ。
この時、そこそこ水分摂取はしています。
試合が終わって、さぁ、みんなでBBQです。
ビールを一気飲み。
肉をいっぱい食ってます。
①野球などの運動はどうしても体に軽い損傷を与えます。
②運動は、脱水を生じます。
③アルコールも、脱水が生じ、尿酸値が高くなる。
④さらにアルコールにより尿酸代謝が抑制されます。
以上より
運動による
肉体的ストレス ⬆︎(尿酸値上昇)尿酸増加
脱水 ⬆︎(相対的上昇)水分量低下による相対的上昇
体温変化
運動後、体温が平熱になる ⬆︎(相対的上昇)血中溶存可能な尿酸値の低下
アルコールによる
脱水 ⬆︎(相対的上昇)水分量低下による相対的上昇
血中尿酸分解能力低下 ⬆︎(尿酸値上昇)代謝低下
運動後のアルコールの大量摂取は尿酸値が高い人にとっては
とても危険です。
ビールだけではありません。アルコール全てで尿酸値は上昇します。
ではどうすれば良いのか?
薬による治療ですかね。
それ以外では
①肉体的・精神的ストレスを軽減する。
②極力、水分をとり、脱水を防ぐ
③体を冷やさない。発作前は、四肢末端を冷やさないように
発作を起こしてしまったら冷やすように
④アルコール量を減らす。