422 痛風発作
①男性で足の親指が痛いときは痛風が多い
②高齢だと女性でも尿酸値は高い
③痛風発作の時は消炎鎮痛剤を内服する。
④血中尿酸値濃度を急に下げたりすると発作が起こる事がある。
⑤痛風発作の悪化要因は、脱水、肉体的・精神的ストレスと飲酒
⑥発作が起こる前なら温めた方が良い
男性で足の親指が痛い時、痛風と思う方が多いと思います。痛風の原因は高尿酸血症で血液中の尿酸が増えることで生じます。実は高齢になるに従って女性も高尿酸結晶が増えます。そして痛風発作はいろいろな関節で起こります。
よく私が診る関節は肘・手・指・膝・足首・足趾などです。関節内に尿酸結晶が多量に析出してひどい炎症が生じ、黄色の濁った関節液(尿酸結晶+多量の白血球など)が多量に貯まります。
初めはモヤモヤした感じが生じ徐々にパンパンに腫れて赤くなり熱感と激痛が起こります。こうなると炎症を柔らげる事が重要で、消炎鎮痛剤を内服したり注射で関節内投与すると数日で楽になります。正常血中尿酸値は7mg/dl以下で出来れば6mg/dl程度にします。発作中に血中尿酸値の改善を優先すると発作が再発する事があるので、炎症が落ち着いてから高尿酸血症の治療をします。
尿酸値が上がる要因は脱水、肉体的・精神的ストレスと飲酒です。プリン体よりも、飲酒による脱水と摂取したアルコール代謝による尿酸代謝の低下で尿酸値濃度が上がり発作がおきます。また、肉体的だけでなく精神的ストレスでも尿酸値が上がる為、やばいと思った時は心穏やかに安静に過ごしましょう。また、低温の方が尿酸結晶を生じやすい為、発作が起こる前は手足を冷やさない方がいい様です。逆に発作が起きると強烈な炎症が生じますので、その時は、冷やすしかないでしょう。コロナに負けずに頑張ろう