348 やってしまった 骨折

自宅で家具に足の指をぶつけました。3日目も痛く腫れたのでレントゲンを撮ると第5足趾中節骨骨折でした。消炎鎮痛剤を内服し、テープ固定をしました。同じ様にドッジボールの突き指で来院する子供も多いですが、その6割以上は骨折靭帯損傷で固定が必要です。昔はそんなに骨折がなかったと言う方もいますが、私は違うと思います。今の子の骨が脆いのではなく、昔は動くから大した怪我はないと信じ病院を受診しなかっただけと思います。なぜなら、病気等で身体のレントゲンを撮った時に偶然見つけた古い骨折に覚えがない人が多いからです。特にバレーボールやバスケットボール、テニスなど運動する方の指や趾、足関節等で、記憶にない骨折の痕を見る事が多いです。多くの方は日常生活や運動に問題ないですが、中には捻挫や脱臼を繰り返したり、指が真直ぐに伸びなかったり、運動後に痛みが続く方がいます。ある女性マッサージ師が仕事中に足のぐらつきで踏ん張れないと受診されました。若い頃は体操選手で足首を捻挫しても病院を受診せず、捻挫を繰り返したそうです。その後、私が靭帯再建術をしました。手術後は力士のマッサージが出来ると喜ばれました。もし、最初にしっかり治療していたら、手術は必要なかったでしょう。どんな方法でも靭帯や骨折の治療は4〜5週間以上かかり、固定も必要です。治療をしないと関節がぐらつき、骨が曲がり、脱臼を繰り返す事になりかねません。初期治療が最も重要です。自己判断せずに早めに医師に診察してもらいましょう。