61 骨粗鬆症の治療法(簡単な説明)

薬の説明は難しいのでたとえ話をよくします。外来でよく話す骨粗鬆症治療薬について説明します。骨を一軒の家に例えると
①柱や梁→カルシウムやマグネシウム
②大工さん→ビタミンDやK(本当は骨細胞ですが専門家様はお許しを)
③棟梁→女性ホルモン、女性ホルモンの改良薬、エチドロネートと言われる薬など(結構乱暴な例えですが働き方が違います)。女性ホルモンは副作用の関係から使用しないようになりました。
軽症の骨粗鬆症では棟梁は使用しませんが、重症の場合は棟梁に働いてもらい確実に骨を強くします。歩行は地震のみたいなもので体が自動的に必要性を判断して柱や梁を太くしていきます。日光浴は大工さんへの弁当(お酒?失礼でした)でしょうか(ビタミンDが活性化されます)。最近、ビタミンDは転倒防止作用もあることが分かりました。木造建築が揺れて地震を受け流すようなもんですか(ちょっと違いすぎますね)。インフルエンザ感染率の半減なども確認されています。エルシトニンの注射は痛んだ柱を短期間で強化するリフォームですが、骨粗鬆症治療は他の薬剤を併用しても良いと思います。
次回、?

(注意2005年当時の記事です)

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