57 年齢とO脚

昔々、スフィンクスは旅人に4本→2本→3本で立つ動物は?と謎かけをしていました(答えは人)。人の膝も徐々に変化していきます。出生後3才までO脚が多く、その後4才で7割がX脚に変わり、5才以降はまたもやO脚傾向になります。従って子供の足は数ヶ月の経過を見て異常があるのかを判断します。異常な場合はまずは装具療法となります。正常な成人の足はO脚ではありませんが、大学での私の研究では成人の8割ほどの人はすでにO脚になる要素を持っていました。靴の踵の外側が削れていればO脚です。O脚と思ったら①歩行時に外股にせず、②膝を内側に向くように歩く、③膝をよく伸ばすようにする。O脚の進行が抑えられます。整形外科で保険適用で作製できる靴の中敷き(外側が高い)はとても有効な方法です。正確な診断は下肢のX線検査で行います。大腿骨は形がよいが、スネの骨が内側に傾いている人がほとんどです。O脚がひどくなる前に正しい歩行と中敷きで進行を防ぎましょう。
次回、?