56 傷の処置 海や山で

 

ケガをした時のチェック項目は、傷の大きさ、傷と周辺の汚れ、周辺組織(神経や血管)の損傷の程度(傷より先のしびれ感や冷感)、骨折の有無、骨折部と皮膚の傷が通じているか(緊急手術が必要となる)などです。
鉄則として
①傷周辺に石やゴミがある時は、痛くても取り除かなければなりません。
②傷から吹き出す出血がある時やしびれがある時はガーゼで柔らかくこすり取り、
③ものが刺さったままの時は無理に引き抜かないように。
痛みがひどい時は現場ではどうすればいいでしょうか?
先日、マキロンに麻酔薬成分が含まれ麻酔効果が少しあることに気付きました。麻酔薬は無理でもマキロンは持ち歩けます。まず、マキロンで消毒し、数分待つと麻酔効果で痛みが和らぎます。それから傷をきれいにして、ガーゼで覆って、以前に書いたゴールデンタイムを過ぎないように医療機関へ。
出血がある場合は根本を縛らず圧迫止血です。
骨折は痛くない姿勢で固定(段ボールでも可)しましょう。
湿布は冷えませんので氷やアイスノンなどで冷やしましょう
①洗浄、②止血、③固定、④冷却が基本です。
お勧め携帯品:包帯、滅菌ガーゼ、布テープ(段ボール固定や圧迫止血の時に使用可能)
消毒液(マキロンなど)、三角巾、ハサミ、緊急連絡先メモなど

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