16 爪の下の出血
皆さんは一度は経験しているのではないでしょうか?
ドアに指を挟んで爪が真っ黒になり、その日の夜はうずいて眠れなかったとか。
その後、しばらくして爪が剥がれてしまった…なんて事があると思います。
これは打撲した後に、爪の下で出血が起こり、その出血で自分の爪が剥がされているのです。
爪の下の出血では血液は逃げ場がなくなり、爪の無傷の部分を剥がしながら外に出ようとします。
爪の先だけでなく爪の根っこにも向かって出血部分が徐々に広がっていきます。
爪の根っこには爪を作る重要な部分がありますが、そこが剥がされると
一旦、爪を作る部分が潰れます。
そうなると、爪の連続性が絶たれるので、一旦爪は剥がれてしまいます。
爪の根っこに向かう出血と爪の先端に向かう出血が爪を剥がし
数日続く痛みの主たる原因となります。
この様な時には、早いうちに爪に小さな穴を開けます。しかも穴を開けるのに痛みはありません。
穴を開ける事によりその穴から血液が流れ出て爪を剥がす圧力は消失します。
そして爪が剥がれる事もなく、痛みも消失。
繰り返しますが爪に穴を開けるのは全然痛くありません。
爪に穴を開けると待ってましたと血液が流出し、すぐに疼く痛みが減ります。
そして爪の下の血液が減り、黒い部分は狭くなります。
出血を早く取り除けば爪が剥がれる事も少なくなります。
ただ、経験上、24時間すぎると爪に穴を開けても爪が剥がれるのを防ぐ事はできません。
なるべく早く受診して下さい。
しかーし、骨も折れている時もありますので、感染など考えると
自分でする事は勧めませんので医師に処置してもらってください。