最初に警察には届けられましたでしょうか?
どのような事故でも、体が受けた衝撃は大きく100kg単位の大きさです。
その為、考えられる以上のダメージがある時があります。
そして、車やバイク、自転車の事故では、必ず、警察の届けられた方が良いと思います。
事故の相手が知らない方の場合だけでなく、顔見知りであっても、お互いのために警察には届けましょう。
交通事故の場合、大きく分けて
- 物損事故 事故で双方にけが人がおらず、自動車やバイクなどの損失のみ
- 人身事故 事故でけが人が出た場合
の二つに分けられます。ケガなどがなく、車やバイクなどの故障だけで済んだ場合は、物損事故として処理されますが、事故後に首や腰が痛くなったり、けがをしているならば、医療機関に行かれて、人身事故となって処理が進みます。
物損事故の場合は、早いうちに損害額がわかりますが、人身事故の場合は相手の方が治るまで治療費の支払いが続きますので考える以上に高額になります。
そして、皆さんが病院で支払う医療費は通常は多くても全額の3割以下です。
ところが事故の場合は10割以上の負担になるので、相手への医療費負担は、健康保険を使用した場合と比べて3倍以上になります。
その為、任意保険には必ず入られて、警察への届け出は必ずしましょう。
警察に届けず、治療費を相手の方が払うと言われて、治療を行った方がおられましたが、長期の理学療法を受けて、治療費総額が高額になり、当事者同士の話し合いだけでは解決できず、裁判になった方を見る事があります。
交通事故の人身事故の場合
- 怪我をした時は、国民健康保険や社会保険がすぐには使えない事。
- 治療方針が少し異なります。交通事故による自賠責保険での治療は必要十分な治療が目標です。
国民健康保険や社会保険では必要最低限の治療をする事が目標で異なります。
しかも、この2点は我々が決定する事ではなく法律で決まっています。その為、交通事故で健康保険を使えと言われてもできない時があります。
この事は皆様も知っておいたほうが良いでしょう。
また、今では少なくなりましたが、この事を保険会社の代理店の方が知らず、「健康保険を使って下さい」と簡単に言われたことがありました。
法律の件を指摘するとご存知無かった様です。
また、事故直後はアドレナリンが多量に出ます。
そしてアドレナリンは強力な鎮痛剤の働きをする為に、痛みをあまり感じない時があります。
また、鎮痛剤は初期に内服する方が効果があり、その後に続く疼痛が軽減します。
なるべく、病院に受診されて、初期には消炎鎮痛剤を内服されたほうが良いと考えております。
マッサージは、交通事故初期に行うと症状が悪化することがあるので注意しましょう。