骨折しても歩けるよ
受診時に、
「歩けるから折れていませんよね」とか
「指が動くから折れていませんよね」と言われる方がいます。
残念ながら折れているかもしれません。
現在は無事、手術も終わって退院された方がいます。
当院には歩いて来られました。
運が少し良かったのは
折れた骨が食い込んでいて、
少しの間だけ体重がかかっても歩く事が出来たのです。
しかし、これも時間の問題です。
体を少しでもひねって、食い込んでいた骨折部分が外れれば
激痛で歩けなくなります。
救急車を呼んでいたでしょう。
この時点では歩行可能でした。
その方は、希望の病院を選んでもらった後に、
病院に連絡して、入院・手術の必要性があると説明し
入院の準備をした上でご自宅の車で行っていただきました。
股関節骨折の場合はほとんど手術が必要になります。
そして骨折部が食い込んでいる時であれば、
スクリュー(ボルト)で止めるだけで良い時があります。
完全に外れてしまった時には
折れた部分を取り出して、人工の物に変える手術となります。
スクリューで止めるだけの方が自分の骨ですし、
術後の経過も早く良くなります。
自己判断はせずに、病院にかかられた方が安心ですし、
重症化せずに早く治療がうけられます。